特に体重3kg以下の超小型犬(チワワ、ポメラニアン、トイプードル等)の飼い主さんがこのような悩みを多く抱えている印象です。
今回の記事では、愛犬が栄養バランスの整ったドックフードを食べてくれるようになることで、健康で家族と一緒にいられる時間が少しでも長くなるように、ドックフードを食べない原因と対策方法について解説していきます。
- おやつは食べるけど、ご飯は食べてくれない
- ドックフードやトッピングを変えてもすぐに飽きてしまう
- いろんなことを試したが、愛犬の食欲が上がらない
この記事では、病気が原因の場合は除外し、それ以外の理由で愛犬がドックフードを食べない場合の対策法を3つご紹介します。3分でお悩みを解決できる簡単な内容となっておりますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
愛犬がごはんを食べない場合の対策法3選

愛犬がご飯を食べなくなってしまったのは、何かしらの原因があるのです。原因がわからないままでは対処のしようがないですよね。今回は3つの原因に合わせた対策法を紹介します。
愛犬がご飯を食べなくなった原因は以下の3つです
- おやつでお腹いっぱい
- 味に飽きた
- 単純にお腹が減らない(代謝が悪くなった)
以上の3つが病気以外で考えられる原因です。では、それぞれの原因と対策法を1つずつ詳しく解説していきます。
おやつの食べ過ぎが原因の対策法
「ご飯を食べないから」と言って、ドックフードの代わりにおやつをあげるのは絶対にNG。
おやつはあくまでも嗜好品なので、ご飯を食べずにおやつだけをあげてしまうと栄養バランスが偏るのは当然。「ご飯を食べなければ美味しいおやつがもらえる」と、わんちゃんのわがままもエスカレートします。
これは、人間で例えると「ご飯や野菜を食べないから、子どもにポテトチップスを毎日食べさせている」と言っているようなものです。どれだけ異常なことをしているのか、栄養が偏っているのか、もうお分かりですよね。
理由は、おやつでお腹がいっぱいになってしまっていることでご飯を食べないということが考えられるからです。
このようなわんちゃんは、ご飯を食べていないはずなのに意外と肥満になってしまっていたり、太っているというような特徴があります。
どうしてもおやつをやめられない場合
「ご飯を食べたご褒美におやつをあげる」という風に変えてみる。
「ご飯を食べないこと=おやつがもらえる!」とわんちゃんが覚えてしまうとわがままがエスカレートしてしまいます。しかし、「ご飯を食べたらおやつが待っている」と覚えることで、必然的にご飯を食べてくれるようになるのです。
こちらも効果的ですので是非試してみてください。
おやつは少ししかあげていないのに…
おやつを少ししかあげていないつもりでも、あなた以外のご家族が少しずつおやつをあげているかもしれません。
結果的に「すごい量のおやつを食べていた」ということもありますので、家族全員で「絶対におやつをあげない」などしっかりとルールを決めることも重要です。
愛犬におやつを与えていないのに食べない場合の対策法

おやつを与えていないのに食いつきが悪いまたは食べない場合は、味に飽きてしまったこと、不満があること等が原因に考えられます。
この場合の対策法としては、3つあります。
- ウェットフードを主体に切り替える
- 手作り食に変えてみる
- ドライフードをお湯でふやかしてみる
運がよければ食べ続けてくれるようになるかもしれませんが、ほとんどの場合は愛犬が濃い味に慣れてしまう。または、ふりかけやトッピングなしでは食べない状態になる。もしくは、ふりかけをかけても食べてくれない。という悪循環が生まれる可能性があります。
そうならない為にも、上記3つの効果が高い対策法を詳しく解説します。
ウェットフードを主体に切り替える
ウェットフードは風味が良く食べやすいのが特徴で、愛犬の食欲も増進します。
ドライフードの水分含有量が10%程度なのに対し、ウェットフードの水分含有量は75%とかなり水分量が多いこともあり、風味が非常にいいのが特徴です。
そのため、食欲が優れなかったり、食いつきの悪いわんちゃんも食いつきが良くなることが期待されます。また、食事の際に栄養と一緒に水分を摂取できることもメリットです。
特に、ウェットフードは消化に良いものが多いです。病気や高齢で消化器官が弱ってしまっているわんちゃんや生後間もないわんちゃんには特におすすめできます。中でもグルテンフリー(穀物不使用)のものは特に消化に良いとされています。
ただ、この方法はコストと手間がかかることがデメリットです。

手作り食に変えてみる
犬にとって健康的な食事は、間違いなく「手作りごはん」です。ごはんを食べない愛犬も食いつきが良くなる場合があります。
手作り食は、ウェットフードと同様、水分が食材から取り入れやすいですし、季節にあった新鮮な食材を取り入れることができます。年齢やわんちゃんの体質などを考えながら食材を選ぶことができる点もメリットです。
実際に市販のドックフードを食べていた犬より手作りごはんを食べていた犬の方が3年近く長生きしたという調査結果もあります。ただ、手作りだから良いというわけではなく、きちんと栄養バランスも考えなくてはいけないので予想以上に手間とコストがかかることも頭に入れておきましょう。
現在は、ペット管理栄養士さんなどが考えた犬の手作り食に関するレシピが手頃な価格で手に入るようになりました。信頼性は本には劣りますが無料でもネットで簡単に調べられます。定期的に獣医さんなどに、栄養バランスが偏っていないか診てもらうようにしましょう。
ドライフードをお湯でふやかしてみる
一番手軽にできる方法がドライフードをぬるま湯などでふやかしてニオイを強くする方法です。
これが一番簡単なので一度試してみる価値はあると思います。手間もコストもなるべくかけずに、バランスの良い栄養食を食べて欲しい方には特にお勧めです。
いつものドライフードにお水を浸るくらい入れるだけでもOK。これだけで食べてくれるようになる場合もありますし、水分を一緒に摂れる点がメリットです。
健康の面でも水分はたくさん摂るに越したことはありませんのでこの方法も是非試してみてください。
水分を含んだ食事を与える際に気をつけること
もちろん、水分を含んだ食事を与えてもすぐに食べない場合があります。そう言った場合、水分を含んだ食事は悪くなるのが早いので、あまり長く放置せずに処分するようにしましょう。この点は特に注意しておいてください。
いろんなことを試したが、愛犬の食欲が上がらない

ドックフードを変えてみたり、トッピングをしてみたり、おやつを辞めてみたりしたけれど食欲が上がらない。この場合は、運動不足で代謝が悪くなっていることも考えられます。
わんちゃんは、1日の半分を寝て過ごしますのでエネルギーが有り余っているような状態です。起きている時間は、家でボール遊びをしたり、散歩に出かけて走り回ったりするなどしてエネルギーを発散する必要があります。
エネルギーを発散できずにいるとどんどん代謝が落ちていき、一日のエネルギーを少しのごはんの量で賄えるようになってしまうので、更に「愛犬がドックフードを食べない」という状態になっていきます。
代謝が悪くなると、皮膚や毛の状態も悪くなりますし病気にもなりやすいので、激しい運動は必要ありませんが、代謝をあげるための適度な運動は欠かさないように心がけましょう。
特に食後の気軽な散歩などはベスト。食後に排便することが多いので外気に接しながら、気持ちの良い環境で排便させてあげるとストレス発散にもなります。
そういったことをできるようになると、代謝も改善され自然と食欲も上がるようになるのです。
愛犬がごはんを食べない場合の対策法のまとめ
今回は、「愛犬がドックフードを食べない」場合の原因とそれぞれの対策3選を紹介しました。
では、対策法3つを簡単におさらいします。
- おやつをやめる
- 水分量を増やしたドックフードに変える
- 毎日の適度な運動で代謝をあげる
ごはんは毎日のことで習慣なので機械的になってしまいがちですが、愛犬も人と同じように「楽しく美味しく食べたい」と思っています。
食べ終わったら「今日もえらい!」と褒めてあげたり、笑顔で声をかけてあげることで食べてくれるようになる場合もあります。わんちゃんとのコミュニケーションを大切にしながら、今回紹介したことを参考にしてみてください。
>>馬肉は食いつきがいいよ♪<<
